子どもの成長に大切なことは、その時期が乳幼児期か学童期かでも違ってきます。子どもの成長を考えるなら、まずは家庭を安全な場所にすることも大切です。乳幼児期に形成された愛着心は、大人になっても影響して子どもの助けになってくれます。まずはほめてあげることで、子どもの自立心や肯定感を育てましょう。
乳幼児の子どもを育てるポイント
乳幼児期の子どもには、まず心理的な絆「愛着心」をつくることが大切です。愛着心をつくるためには、両親がしっかり見守ってあげないといけません。幼児期にもなると、子どもも自分で行動する回数が増えます。親は手を出し過ぎずに、かつ子どもの反応にも対応しましょう。
親が自分を見守ってくれたという記憶は、子どもの心に自己肯定感を生みます。将来の難題にも立ち向かえるように自己肯定感も育みましょう。また、幼児期は、非認知的能力を生み出す年頃でもあります。遊びを通して我慢する、コミュニケーションをとるなどの能力も生まれます。そのため、幼児期は親も一緒になって成長を見守るのがポイントです。
愛着心を育てる
乳幼児を育てるのに一番大切なのは「愛着心」です。愛着心を育てるには、子どもに対してしっかりと受け答えをしなければいけません。たとえば子どもが泣いたときに抱きあげてあやす、声をかけて世話をするなどが積み重なって愛着心も育ちます。
愛着心が育てば安心感も生まれ、自分が大切な存在であるとの認識も生まれます。自己肯定感を生み出すには、愛着心がとても大切です。
見守ることが大切
子どもを見守ることでも、愛着心は育ちます。子どもになんでも手をかしてしまっては、子どもの自立心を奪ってしまいます。子どもが自分でやりたいと思ったときには、そっと見守ることも大切です。
また、ほめることも大切で、たとえ子どもが失敗したときでも、努力を認めてあげましょう。親が見守ってくれた経験からは自己肯定感が生まれ、将来の難題に立ち向かう勇気も与えてくれます。
遊ぶ心を大切にする
乳幼児の成長には、遊ぶ心も強く影響します。最近話題の「非認知的能力」は、言葉を覚えたり文字が書けるようになったりする認知能力とは異なります。具体的には、非認知的能力とは我慢する、コミュニケーションがとれる能力などを指します。
子どもが遊ぶときには、楽しい遊びにするために、自分で色々な工夫を試みます。最後まで遊べるようになると、持続性もつくのです。また兄弟姉妹や友達、親がいるなら、一緒に遊ぶことでコミュニケーション能力もつきます。遊びは、情操教育の面でも非常に大切です。
主体性のあるしつけ
しつけはくり返すことで、習慣に変わります。時には怒ることも必要ですが、なぜ怒られたのかを認識させないといけません。また、子どもが可愛いからと叱らないで育てれば、いつでも自分の思いどおりになるという誤った認識がついてしまいます。しつけは子どもの主体性が大切です。身につくまでは個人差があるので、焦らずくり返してしつけをしましょう。
学童期以降の子どもを育てるなら?
学童期は学校に入学してからの子育てなので、親の手がかからなくなります。ですが、学校に行くからと普段の会話が減っては、成長を見守ることにはなりません。学校で何があったのかを確認しておけば、いじめなどの問題にも対処できます。また、自分でやれることはやらせるなど、自立心を育てることも大切です。
子どもの異変に気づくこと
小学生以降では親の出番も減り、自分でやらないといけないことも多くなります。勉強も友達関係も、自分ひとりでできるように育てなければいけません。
まず子どもの話をきちんと聞いてあげて、子どもの異変に気づくことも大切です。学校では、家庭とはまた違うストレスを抱えこむ子どももいます。家庭が安全な場所になるように、気を配ってあげましょう。
生活習慣は学年に応じて
学校に行く年齢になると、家庭学習や生活習慣を覚える時期でもあります。まだ学校に入りたての頃などは、勉強の手助けや翌日の準備などを手伝ってあげましょう。学年が進んでいけば、親の助けはもういらないので、チェックするだけで十分です。生活習慣も学年に応じて段階をふんでいけば、スムーズに移行できるのでオススメです。
子どもの自立をさまたげるNG行動
子どもの自立を促すには、やってはいけないNG行動があります。子どもの自立に必要な能力は「達成感」や「自己肯定感」「自己実現力」です。子どものためと思い、親がやり過ぎてしまうと、自立ができない子どもになるので気をつけましょう。
子どもの行動を否定しない
子どもがせっかく興味をもっている行動を否定するのは、NGです。子どもは自分でやりたいことを見つけるべきで、親が勝手に行動を決めるのは避けましょう。やることを押しつけるのもよくありませんが、やらないことを押しつけるのも子どもの自立をさまたげます。
ほかの子どもと比較しない
子どもの成長を、他人の子どもとつい比較してしまうことも多いでしょう。「隣の子は○○ができるのに、うちの子はまだできなくて心配」などと思うことも多々あります。ですが、ほかの子どもと比較すると、子どもはその雰囲気を敏感に感じ取ります。
子どもが自分は「できない子なんだ」と思ってしまうと、自己肯定感も下がり、問題が起きたときに自分で対処できない大人になってしまうかもしれません。
やることを押しつけない
子どもの将来のためと考え、親がやることを押しつけるのもNGです。せっかく自分でやりたいことを見つけたのに、親が口や手を出すことで、かえって自分で考える力をうばってしまいます。本当はほかに適性があるのに見逃すことにもなり、結果的に子どものためにはなりません。
子どもの成長にはほめることが重要
子どもの成長を促したいなら、ほめることが大切です。ほめるうえでのポイントは、時間をおかずにすぐにほめること、視線を合わせてほめること、具体的にほめることです。とくに具体的にほめることは、大切だといえます。「一人で○○できたね」や「○○してくれて助かったよ」など、なぜほめられたのかを子どもに伝えてあげましょう。
まとめ
子どもの成長に大切なことは、自己肯定感や自立心です。親が子どものためにとった行動が間違っている可能性もあるので、気をつけましょう。また、具体的にほめることも大切で、乳幼児期や学童期に関わらず、よい行動をとったときには必ずほめてあげましょう。
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